特別史跡 埼玉古墳群|(古墳時代|埼玉県行田市)

特別史跡 埼玉古墳群|(古墳時代|埼玉県行田市)

今回は、忍城を見に行くために行田市に行ったのですが、その時に現地パンフレットでたまたま「埼玉古墳群」を見つけ、しかも特別史跡だというので立ち寄ってみました。

忍城|小田原征伐で最後まで持ちこたえた支城
今回は埼玉県行田市にある「忍城」に行ってきました。 本来は湿地帯を上手に活用したお城で「浮き城」とか言われてたみたいですけど、今は殆ど埋められてまったくわりませ…
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埼玉古墳群(5世紀後半~7世紀初頭)

令和初の特別史跡指定で盛り上がった「埼玉(さきたま)古墳群」
9基(前方後円墳8基、円墳1基)の大型古墳がまとまっています。

出土品も凄くて「さきたま史跡の博物館」で展示してますが、国宝で一括指定。
有名な「金錯銘鉄剣」をはじめとして、たくさんの国宝が展示されています。

いきなり9基全部を理解するのは厳しいので、とりあえず有名な4基ほどピックアップしてみました。

稲荷山古墳(5世紀後半)

471年 金錯銘鉄剣が製作される
国宝 金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)などが出土した古墳。さきたま史跡の博物館で常時展示。

稲荷山古墳

稲荷山古墳は上ることが出来て、発掘調査で実際どのような形で出土したのか分かるような展示になっています。

金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)には、ワカタケル大王(雄略天皇)に仕えた、ヲワケ(この付近の豪族?)の功績が115文字に記されています。

雄略天皇は、力づくでヤマト王権の専制君主を確立した天皇で、倭の五王「武」に比定。
この出土で、第21代雄略天皇が実在されたことが証明されたんですから、凄いですよね!

丸墓山古墳(6世紀前半)

日本最大級の円墳として有名だそう。

さきたま古墳群すべての古墳をくまなく歩くと2時間くらいかかるのですが、時間が無いときは、石田三成が陣を引いた丸墓山古墳は行っておいておきましょう。

その途中に「石田堤」だった、ちょっとした高くなっている道を歩くことにもなります。(言われないとわからないくらいの高さです・・・)

二子山古墳(6世紀初頭)

武蔵国最大の前方後円墳。長さ132.2m。
古墳に登ることが出来ず、遠目から眺めるだけ古墳です。

将軍山古墳(6世紀後半)

明治時代にきらびやかな副葬品が多く出土。
こういう多くの古墳では盗掘されてる場合が多いので、近現代に埋葬品が出土されるのは貴重ですね。

稲荷山古墳は、中に入れる施設となっています。石室(複製)の雰囲気を掴むには持ってこいです。

鎌倉周辺で有名な古墳

さきたま史跡の博物館で、関東で有名な古墳がかかれた地図がありました。
鎌倉周辺には、逗子市にある「長柄桜山1号古墳」。

聞いたことあるけど行ったことないので、次回の宿題にしようと思います。

鎌倉市には、こういう古墳が無いし、こういうパネルも無いですから、見つけられないんですよね。
鎌倉市以外の場所から、鎌倉市周辺を発見するっていう事が大切なのかもしれません。

考古学初心者おススメ本