茶道文化検定3級 受験体験記|日本の伝統文化「茶道」を幅広く学び、古都歩きを楽しめる教養を身に付ける

茶道文化検定3級 受験体験記|日本の伝統文化「茶道」を幅広く学び、古都歩きを楽しめる教養を身に付ける

茶道文化検定WEB版を受験しました。
勉強方法や試験の難易度、利用した公式テキストなどを紹介します。

茶道文化検定とは?

日本を代表する伝統文化「茶道」を、幅広い分野(美術、工芸、建築、庭園、歴史)から学べる検定

茶道文化検定Web版

と書かれています。
これが、茶道(茶事・茶会)の、作法・お稽古的な内容だったならば受けていないと思います。

臨済宗(禅宗)の寺院が多く、喫茶養生記を描いた栄西、小堀遠州の流れを組む庭がある寺院など、茶道に繋がりのある鎌倉に住んでいるので、もう少し詳しく概要的(教養的)なものを知るのにピッタリではないかと思い、受験してみることにしました。

最下級の4級だと薄っぺらすぎ、でも2級までいくと時間を取られそうなので、いい塩梅の3級に狙いを定めて頑張ってみることにしました。

茶道文化検定3級の概要

茶道文化検定、以前は会場での試験でしたが、コロナ禍を経て、現在は自宅のPCで行うオンライン検定となっています。

ということで毎日受験できそうな感じですが、受験期間が決まっています。
今までの傾向から、年間に3回程度(受験期間10日間)と思われます。

茶道文化検定3級の概要は下記の通りです。それ以外の級は茶道文化検定のHPを参照ください。

難易度茶道の文化に関する「一般的」な知識
出題範囲茶のこころ、茶の歴史、茶事・茶会、茶道具、茶室・露地の分野から出題
受験料2,000円(税込)
出題数/合格基準60問(4択)/70%以上の正解で合格
検定時間45分
合格率約70%(過去データより)

何と言っても、受験料が3級なのに2,000円(税込)という安さが良いですね。
受験の敷居が低くなって、少しでも茶道に興味がある方の背中を押しそうな設定です。WEB版ならでは。

茶道文化検定3級合格に向けて

茶道文化検定の3級合格のために、どんなことをやっていたのかを書いています。

実際に利用した参考書

さて、茶道文化検定3級を受験しようと決めてから、速攻したことは、茶道文化検定公式テキスト「茶の湯がわかる本」を購入する事です。これが無いと始まりません。

また、公式テキストは受験対策だけでなく、「その分野を、幅広く、体系的に網羅している参考書」という側面があるので(そちらの方が強い)買わないっていう選択肢はありません。

試験が終わっても、いつでも引っ張り出せるように本棚に仕舞っています。捨てることはありません。

そして、その公式テキストを、最低3回読みます。

一回目は全体像を素早く知るために流し読み、二回目はじっくりと、三回目は自分が苦手な分野をゆっくりと、こんなかんじでしょうか。

公式テキストを一回読むと、試験の範囲と難易度が分かる為、合格するまでどれくらいの時間をかけて知識を得ないといけないのかが、大体分かります。

一回目読み終えた時に、逆算して試験日を決定します。

今回は試験開始日の初日(令和5年8月11日)に受験しようと考えたので、必要と思われる日数(今回は1週間半)前の8月1日から、ガチ勉強を始めました。

勉強方法とサブ教材

公式テキストだけでもいいのですが、お茶に関する書籍もドンドン読んでいきました。

試験に合格する事が目的なのは間違いないのですが、それよりも茶道文化を知って、今後の古都散策をより楽しめるような教養を身に付ける、そして、さらに教養を広めるというのが、人生の目的みたいなものですよね。

ということで、主に下記の書籍を読みました

古寺へ行こう(6)金閣寺 銀閣寺

これは、室町幕府8代将軍「足利義政」絡みですね。金閣寺・銀閣寺は臨済宗(禅宗)の相国寺の境外塔頭で一休宗純とも大いに関わりますし、東山御物(ひがしやまごもつ)とか、茶道には欠かせません。

すぐわかる 桃山時代の美術

こちらはお茶が広まってきた桃山時代の美術について書かれた本。絵画とかもありますが、茶器や庭が出てきます。本阿弥光悦、千利休、長次郎、古田織部、小堀遠州など、茶道知識をさらに広げるには持って来いの一冊です。

こういうのを読んでいけば、公式テキストもさらに読みやすくなったりします。
雑誌等の方が、写真や図が多くて視覚的にもいいですしね。

YouTube動画も利用価値あり

受験勉強の中では、YouTube動画も何本か見ました。

公式テキストを眺めていると、得意分野(第2章 茶の歴史)もあれば、未知の分野(第3章 茶事・茶会)もあります。得意分野は書籍を読めば大丈夫ですが、未知の分野や不得意分野はそうは行きません。

そこで、動画です。

多くの動画は作法的な内容が多かったのですが、実際に茶道経験が無い自分にとって「茶道具」がどういう場面で使われているのか、これを知ることが出来るのが大きかったです。

茶入、建水、水指、柄杓、茶巾、この辺は漢字から道具をイメージしずらいので。

茶道文化検定3級試験

受験まで

さて受験日がやって来ました。

普段なら、試験会場に出かけるのですが、茶道文化検定は自宅のPCで、しかも受験期間内であれば開始時間問わず、WEBで申し込み(受験料を支払う)すれば、すぐに開始できます。

同じ自宅のPCで行われた検定に「温活検定」がありましたが、それはカメラ付きのPCじゃないとだめで試験中もずっと画面の左上部に自分が映ったカメラ画像が、試験本部で監視されているということでした。

が、茶道文化検定はそういうのも一切なし。
つまり、やろうと思えばカンニングできてしまいます。その対策のため、問題数を増やして試験時間を減らし、調べながらだと難しい試験にしているとのこと。

まあ、カンニングなんて自分の為にならないことは不毛なんで、自分は絶対にやりませんけどね。

合格発表

試験は45分。問題数は60問。
順調に進めていけば、試験時間は45分も必要ありません。

WEBなので、試験時間内であればいつでも試験を終了でき、その場ですぐに合格不合格が判明します。
合格証もPC画面上に表示されます。(紙の合格証は有料で発行可能)

満点ではありませんが、無事に合格することが出来ました。

問題も少しひねっているので、知識ゼロで公式テキストを調べながらだと、合格は難しいかなという感じでした。

茶道文化検定を受験してみて

茶道文化検定を受験してみて、茶道の外側(歴史等)をより深く、茶道の内側(こころ、茶会の流れ等)については新しい発見を見つけることが出来ました。

鎌倉には抹茶と和菓子が頂ける寺院が数か所あります。

懐石までは難しいですが、抹茶と一緒に出される菓子、使われた茶碗、掛物、床の花などにも、意識して楽めるのでは無いかと思います。

いろんな場所で抹茶を頂いたり、茶道具を見たいするのが楽しみですね!

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