長柄桜山古墳群(逗子市)
国指定史跡、長柄桜山古墳群は平成11年に地元の考古学愛好者が埴輪を見つけたことに始まります。
全長約90mの大型前方後円墳2基から構成される、神奈川県内の古墳では最大級の規模だそう。
まだ、埋葬者などの詳しいことは分かっていませんけど、鎌倉からほど近い逗子で、大型古墳が見られるのはなんともありがたいことですね!

今日は逗子まで長柄桜山古墳群へ😊
— kago@鎌倉暮らし (@KagolaboJp) December 26, 2020
奈良や埼玉に行かなくても全長90m級の前方後円墳が見れるとは!
で、2号墳からの富士山方面の景色が素晴らしかった。#逗子 #前方後円墳 pic.twitter.com/TmoWgLvDFj
長柄桜山古墳群へのアクセス
長柄桜山古墳群は、1号墳と2号墳が500mほど離れているため、どちらから回るかという問題がありますが、結論から言うと「1号墳→2号墳」と回ったほうが良いでしょうね。
2号墳からの場合は、バス停が山の麓にしかないので、かなりの登りが生じます。
1号墳からの場合は、葉桜バス停までバスが登ってくれます。
・京急バス(逗17)
逗子駅から「逗17」系統のバスで終点「葉桜」バス停まで行きましょう。
朝晩は結構本数が出てますが、日中の10時~14時は基本1時間に2本(土曜日は3本)になるので、要注意です。
所要時間は10分。運賃180円です。
終点の葉桜バス停には、下記のような案内板が設置してあります。古墳入口までは平たんな住宅街を歩きます。

古墳入口からはちょっとした階段を登り1号墳へ。
2号墳へは1号墳の前方から山道(ハイキング道)をてくてく歩いて行きます。
逗子市がHPに公開している「長柄桜山古墳回廊 コースの紹介」ページも役に立ちますね!
長柄桜山古墳群1号墳
全長の長さ約90m、後円部の直系約51m、墳頂部の標高約127m、4世紀後半に作られた前方後円墳

1号墳についての案内板は2種類ほど設置されています。
2号墳とのハイキングコース中には、いろいろな分岐があって、標識に従っていきたい方向に歩かないと、思わぬところに出てしまいますよ。
長柄桜山古墳群2号墳
全長の長さ約88m、後円部の直系約54m、墳頂部の標高約100m、4世紀後半に作られた前方後円墳
第1号墳と大きさは殆ど変わりません。

2号墳の前方は開けていて、目の前に江の島と富士山が見渡せる絶景の場所に位置しています。
なぜ、ここに古墳が作られたのかが良く分かる場面だと思います。
1号墳、2号墳ともに、相模湾と東京湾を結ぶ交通を掌握した有力者で、ヤマト王権とも関係のあった人物が祀られている可能性が考えられています。
埼玉県行田市にある埼玉古墳群で発見されたような「金錯銘鉄剣」のようなものが、見つかったらいろいろ分かりそうですけどね。夢があります。
それにしても、前方後円墳の発見に繋がる埴輪を発見したのが、この桜山に住む考古学愛好家って言うのですから、専門家じゃなくてもアマチュアでも活躍できるのが良いですね!
考古検定に挑戦してみる
また、考古学に軽くハマってみたいという方については、考古検定のような趣味検定がありますので、挑戦してみるのも良いのではないでしょうか?
勉強していく過程で、考古学の入門的な知識が幅広く得られますよ!