忍城|小田原征伐で最後まで持ちこたえた支城

忍城|小田原征伐で最後まで持ちこたえた支城

今回は埼玉県行田市にある「忍城」に行ってきました。

本来は湿地帯を上手に活用したお城で「浮き城」とか言われてたみたいですけど、今は殆ど埋められてまったくわりません。この手の今昔地図を見ながら歩けば、「ココ昔沼地だ」とか分かって面白いです。

忍城(続日本100名城 No.118)

忍城は埼玉県行田市にあります。利根川と荒川に挟まれた場所。結構不便です・・・。

忍城へのアクセス

行田市内の観光名所(忍城、さきたま古墳群等)を巡るのであれば車が便利かもしれません。
忍城付近だけで良いのなら電車も選択肢に入ると思います。

・車で

近くに高速道路のICが無いので、少し下道を走ってこないといけません。
関越道「東松山IC」→神奈川県や静岡県などの西関東
東北道「羽生IC」→千葉県や茨城県など東関東

・電車で

秩父鉄道の「行田市駅」が最寄り駅になります。
1時間に2~3本の運転本数です。

行田市内では市内循環バスというのがあります。
1日10本(左右回り合計)の観光拠点循環コースとかが便利なのかもしれません。

また、行田市には宿泊できるホテルが本当に少なくて、宿泊の場合は熊谷駅で泊ってから、秩父鉄道で行田へ行くというのが良いでしょう。行田市は結構見どころが多いです。

忍城 スタンプ設置場所

・忍城址郷土博物館

続日本100名城のスタンプは忍城址(行田市)郷土博物館の入口に設置しています。
拝観料を払わなくても押せる場所に置いてあります。

拝観料は200円。館内は写真撮影禁止です。
城ネタだけじゃなくて、行田市で有名な「足袋」についての展示もありましたね。

100名城のスタンプは下記の写真で↓

忍城の見どころ

本丸に残る土塁

行田市郷土博物館の裏手にある本丸土塁址です。
博物館前の駐車場じゃなくて、ちょっと離れている駐車場への道途中にあります。

ということはこの付近は堀か沼で覆われていたようですけど、埋められてて全然分かりません。

忍城 本丸土塁

昭和63年復興の御三階櫓

本丸跡に建っている御三階櫓。
本来は三の丸南方(今の忍中学校)に建っていたようですが、もう都市化しているので昭和63年に本丸跡に復興したんでしょうね。

なので過去の姿とは全く違いますが、お城っぽい雰囲気にはなってますし、続日本100名城のスタンプもこの景色です。

御三階櫓は行田市郷土博物館と繋がっていて、拝観料を払って入らないと櫓の中には入れません。中は展示コーナーになっています。

三階櫓

水城公園

本丸跡から500mほど離れてる場所にある「水城公園」
ここは昔、忍城の周りを取り囲んでいた沼の一部だそうです。

本丸跡から水城公園へ向かう道は、忍城が有った時代は全部「沼」。埋め立てるって凄いですね。
ちなみに途中にある「行田市バスターミナル」の場所に、城下町から城郭へ向かう橋(沼橋)があったようです。

江戸時代の幕末は品川台場の警備も担当

江戸時代の「忍藩」は、徳川家康の4男から始まり、老中を輩出する幕府の重要拠点になった。
徳川綱吉時代に老中だった「阿部正喬」の時には10万石に。

幕末は品川台場「第三台場(今も公園として残っている」の警備を任された。
といういろんな役割を任されていたことから財政は厳しく、一揆も良く起きたみたいです・・・。

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日本城郭検定 過去問題

石田三成に水攻めされる

日本城郭検定では、石田三成軍が水攻めをした城はどこか?
みたいな四択で出題されています。

豊臣秀吉の小田原城征伐の一環で歴史上有名な出来事なので、普通に知ってるかもしれませんが。

忍城 その他情報

のぼうの城

のぼうの城は、忍城の領主だった成田氏一門の成田長親を野村萬斎が演じた、忍城の水攻めについての映画。
今の忍城は「浮き城」なんて全く想像できませんけど、この映画を見たら浮き城のイメージが付きますね。

映像って凄いなって思います。
石田三成が陣をはった「丸墓山古墳」や忍城の各城門、石田堤など、忍城に来てのぼうの城を見ると数倍この映画が楽しくなります。

さきたま古墳群

令和初の特別史跡指定で盛り上がった「さきたま古墳群」
9基の大型古墳がまとまっています。

出土品も凄くて「さきたま史跡の博物館」で展示してますが、国宝で一括指定。
有名な「金錯銘鉄剣」をはじめとして、たくさんの国宝が展示されています。

すべての古墳をくまなく歩くと2時間くらいかかるのですが、時間が無いときは、石田三成が陣を引いた丸墓山古墳は行っておいておきましょう。

その途中に「石田堤」だった、ちょっとした高くなっている道を歩くことにもなります。(言われないとわからないくらいの高さです・・・)

お城巡りに役立つ本