天文宇宙検定2級 勉強法と合格体験記

天文宇宙検定2級 勉強法と合格体験記

2019-10-24

今回は2019年10月に実施された第9回天文宇宙検定の2級を受けてきました。
個人的に天文分野は大好きで、この検定は末永く続いてほしいなぁと勝手に思っています。

天文宇宙検定2級

今回は天文宇宙検定2級です。
合格すると「銀河博士」。高校生が学ぶ程度の天文学知識。天文学の歴史や時事問題等。が出題範囲になってます。

天文宇宙検定HP

天文宇宙検定2級 vs 3級

ちなみに去年受けた天文宇宙検定3級は、
合格すると「星空博士」。中学生が学ぶ程度の天文学知識。星座や暦などの教養。が出題範囲です。

なんとなく、高校生と中学生と書かれているので2級の方が上級試験と思いきや、出題範囲が異なるので好き嫌いで難易度が変わりそうです。
3級は星座とか太陽系が多く出ますが、2級は銀河など理系分野が中心になりますね。

天文宇宙検定2級の勉強法

天文宇宙検定の勉強パターンとしては下記の3つです。

・公式テキストを読む。
・関連図書を読む。
・過去問題集を解く。

詳しくそれぞれ解説してみますね。

1.公式テキストを読む

まずは、天文宇宙検定公式テキスト2級銀河博士を読むことです。出題はほぼこのテキストに書かれているところから出されます。読むといっても、本来はこの天文分野は面白いはずなので、好きな雑誌を読んでいる感じで見ましょうね。

公式テキストを読むときのポイントは、テキストの両端に書かれている「プラスワン」。
両端の小さい文字なので補足程度に思ったらだめです!ここからかなり出題されるのでしっかり読みましょう。

何回くらい読めばよいか?
最低でも、光の速さ(30km/s)や太陽の光球の温度(6000K)など、数値を覚えるじゃなくて頭に残るくらい見るのが正解かな。

2.関連図書を読む

公式テキストも詳しく書いてはありますが、スペースの関係で端折ったり難しかったりする単語が有ったりしますよね。
個人的には「連続スペクトル線」とか「色指数」、「輝線星雲」などなど。

こういうものを理解するには、別の説明がしてある本を読むと分かったりします。

たとえば、

上記の本は電波について分かりやすく書いてます。これで電磁波やスペクトル線などは理解が深まりました。

もう一つ。

同じみニュートン本ですが、輝線星雲とか写真付きで別角度からの説明があります。
2級は太陽系より遠い、銀河の内容が多いので上記の本はとっても使えましたね。

最後に、

用語の総復習としてはとってもいい本でした。
この本をすらすらと読める状態になっていたら2級合格も近いのではないかなと。

でも、大切なのは、あくまで公式テキスト。
理解のために関連図書を読むのは良いけど、公式テキストを無視して勉強しようとしないでね。(あくまで検定合格のため)

3.過去問題集を解く

最後は過去問対策です。これはすべての試験に当てはまります。国家試験ですら当てはまりますからね。
今回の第9回の検定試験でも5,6問(1割)程度出されていたと思います。

過去問を解くのに必要なのは、正解したのか?間違えたのか?何となく正解したのか?をしっかり記録しておくことです。

正解した問題は次回解く必要はありません。しっかり頭に残ってて、理解できていれば次もちゃんと解けるもんです。
次に過去問を解くときは、前回に間違えた問題と何となく正解した問題のみ時間を集中投下すべきなのです。

何回解くかは、間違えた問題が10個程度と少なるくらいまでが良いでしょう。
間違えた問題は、解説もしっかり読んで、公式テキストに戻って、正しく理解できるように努めましょう。

天文宇宙検定の試験日が迫ってきたら

試験日当日が近づいてくると、逆に何していいのか分からなくなってしまうことも多いですけど、やるべきことは、過去問解いて分からないところ理解が浅いところを公式テキストで復習する。これのみですね。

前日や当日に焦るのは今まで勉強不足なだけです。もう遅いのです。
逆に、合格できる人は前日や当日に何もしなくても大丈夫。落ち着いて公式テキストを読んでましょう。

あとは試験会場の確認ですね。はがきと念のため公式HPも確認。
台風19号で情報処理技術者試験の会場変更が2~3日前にあって知らずに試験受けられなかったってニュースもありましたしね。

天文宇宙検定2級の試験の進め方

天文宇宙検定2級の試験の特徴は「時間が短い」こと。
2級というある程度高度な内容なのに、出題数は60問で試験時間はたったの50分。途中退出できません。

なので、時間の使い方が非常に重要になってきます。
個人的には問題を解きながら3つのパターンに分けて進めて行きました。

1.正解に自信あり
2.正解に自信なし(でも、単なる暗記物で、知らないと考えても正解は導けない)
3.正解に自信なし(冷静に考える時間が必要)

これで、一旦全問解いたあとに見直すのは3のみになります。今回だと15問くらいでしょうか。

具体的に、
2は探査機と打ち上げ国の組み合わせはどれか?人工衛星とその周回軌道の組み合わせは?林トラックの軌跡は?など
3は計算問題や距離比較問題が多いかな。

それでも、時間は50分しっかりと使わせて頂きました。他の検定だと、かなりの確率で時間余るのにな(汗)

天文宇宙検定2級の受験者傾向

個人的にはこの検定はずーっと続いてほしいなと思っています。
この天文学は好きでこれからも勉強していきたいけど、続ける動機付けにたまには検定で力試しがしたいんですよね。

そのためには受験者数が何人いるかがポイントだと思うんですけど、公式HPでは非公開。

今回受験した大阪会場で2級の時間帯(1級も同時)で150人くらいの受験番号が採番されていました。
空き机は約1割。中年男性の割合が多かった気がします。

3級は小さい子から女性も多かったので出題内容などの違いがここで反映されてくるんでしょうね。
さて、次は天文宇宙検定1級試験。公式テキストも5,000円と専門書!さらにマニアックになるのでどうなることやら・・。

天文宇宙検定2級 合格証書

2019年12月14日に合格証書が自宅に届きました。
12月中旬って書いてあったので、まさにその通りでしたね。

間違った問題を復習しつつ、1級合格に向けて頑張りたいと思います。
一発合格は難しいだろうなぁ・・・。