今回は奈良検定2級(奈良通2級)を受験してきました。
合格できたので、勉強法や当日の行動などを記録として残していきます。
奈良まほろばソムリエ検定
正式名称は「奈良まほろばソムリエ検定」と言い、奈良検定とは言いません。
2級から始まって、その上の1級、その上のソムリエ、と他のご当地検定と階級が異なりますね。
上級試験には受験資格があって、
1級は2級合格者、ソムリエは1級合格者です。つまり、ソムリエになるまで3年かかります。
今回は一番下の誰でも受験できる「奈良通2級」に挑戦です。
奈良通2級
奈良通2級の出題等は下記の通りです。
<出題範囲>
・奈良県の歴史や文化について基本的な知識レベル
・公式テキスト内からおよそ9割以上出題
<試験内容>
・マークシート100問。すべて4択。
・合格基準は70%以上。
・試験時間は90分。
出題範囲の「基本的」って言葉から、
「なら好きだし、結構行ってるし、ちょっと歴史知ってるから、大丈夫でしょ!」
って舐めてかかると痛い目に会いますね(汗) 基本のレベル感が違います。。。
また、奈良県全体が出題範囲っていうものポイントです。
東大寺、春日大社など中心部を知ってても、十津川村とか曽爾村とか出題されますからね。
それと比較すると鎌倉検定は鎌倉市内だけで検定が成り立ってるので、凄いのか何なのか・・。
特集問題
鎌倉検定にはない出題方法に、事前にテーマを公開された特集問題10問が出されます!
しっかり勉強すれば点が取りやすいですが、10問もあるので深い知識が必要な出題もありますね。
今回(第14回)の奈良通2級の特集問題は「長谷・室生」でした。
ここは、長谷寺と室生寺に行って実地学習しないとダメですね。
室生寺 長谷寺
個人的には面白い取り組みだと感じてて、鎌倉検定でも導入すればいいのにと思ってます。
奈良通2級の勉強方法
奈良通2級にはとっておきの勉強方法があります。
これを知ってるのと知らないのとでは勉強の効率が変わってきますよ。
1.過去問題をする
このようなご当地検定の常とう手段です。
奈良通2級は過去問からの類似出題が非常に多いので 、特に有効だと思います。
奈良検定は今回で14回目。
公式HPには過去問のすべてが載っているので最低でも5年分くらいはやりたいですね。
出題テーマから自分の苦手分野が分かったりしますよ。
奈良検定の公式テキストは分厚いので全部読もうとすると大変です。
2級の出題は限られてるので、過去問で出題された寺院、神社、史跡、等に絞る方が良いでしょう。
ちなみに1級は隅々まで読まないとダメレベルの難易度です・・。
2.「ズバリ!奈良検定2級の要点整理」
NPO法人奈良まほろばソムリエの会が作成しているPDFにして30ページ以上のテキスト。
過去の奈良通2級で出題された内容を、出題範囲と地域別に整理してくれている素晴らしいテキストです。
これは全受験者の必須アイテムといっても過言ではありません。
でも、ポイントしか書いてないのでこれだけでは読み物として非常に厳しいです。
しっかりと公式テキストで勉強して、過去問を解いてから見ると最強です。
試験の2~3日前からの最後の確認にも持ってこいのテキストです。
3.実際に現地に行ってみる
あとは実際に現地に行ってみるのが一番ですね。
公式テキストを読んで最低限の知識を身に付けて現地へ訪問。
帰ってきて公式テキストで復習すると、書いていることがスラスラ入って来るし、自然と覚えてしまっている状態になりますね。
また、現地に行くことによって、宇陀、吉野、桜井、葛城、五條、などの場所も抑えることができて、地図で探す手間が省けます。車よりも公共交通機関で行くことをお勧めします。
ご当地検定なんて道楽試験なんですから、
学校の勉強のように暗記するじゃなくて、好きだから自然と覚えちゃったっていうのが理想ですよね。
4.ゼロ知識には公式テキストを離れてみる
これは独自の見解ですが、公式テキストは初心者向けではないと思ってます。
だから、知識ゼロの分野はとっつきにくいんです。(あと、索引少なくて使いづらい・・)
個人的には、お寺や神社はある程度知識有るので入っていけるのですが、例えば、
・万葉集
・古墳
・仏像
・皇族の家系
など、苦手な分野の場合、公式テキストで導入は難しいです。
この場合は、市販のムック本などがおススメ。
「え?、奈良通2級に出題される以外の内容に時間かけたくないって?」って方はスルーしてね。
個人的には、奈良通2級を受かることが目的じゃなくて、奈良県の関連知識を付けることが目的なので、脱線はなんぼでもやりますよ。
奈良通2級の試験会場は天理大学
奈良まほろばソムリエ検定の試験会場は奈良と東京の二か所です。
東京の方が近いのですが、奈良観光も兼ねて天理大学で受験です。
天理大学のある天理市は天理教の本拠地。一度行く価値があるくらいの圧巻の宗教都市ですね
JR・近鉄天理駅から、会場の天理大学杣之内キャンパスまでは徒歩だと30くらい掛かってしまいますので、会場直通の臨時バス(190円。Suica利用可)が便利です。
タイムスケジュールとしては下記の通り
10:10 試験説明開始
10:30 試験開始
11:00 退出可能時間 開始
11:50 退出可能時間 終了
12:00 試験終了
天理駅に9:30分くらいのバスに乗れれば十分間に合いますね。
早めに試験が終わって退出しても、帰りも11:00くらいから臨時バスを運行してくれてますから安心ですよ。
奈良通2級の合格発表
奈良通2級の試験結果・認定証発送日は令和2年2月14日。
他の検定では試験終了の翌日には問題回答がHPで発表されるのですが、奈良検定は翌日の掲示が無くて自己採点ができません。
ま、気長に待ちますか。
落ちて来年2級受験になろうが、合格して1級受験になろうが、奈良の知識を深めて行くことには変わり有りませんからね!
奈良通2級の合格証
そんなこんなで2月の中旬に合格証が届きました。
とてもシンプルな封筒タイプの郵便に、合格証と合否通知書が入っていました。
奈良検定はソムリエ級に合格しないと、お寺等の優遇がないのでぜひ頑張ってみたいですね。