江戸文化歴史検定2級 受験体験記
今回は第15回(2020年11月実施)江戸文化歴史検定2級を受けてきました。
実は同日に開催されている江戸文化歴史検定3級と併願していました。
2級はちょっと難易度が高くて合格しない可能性もあったので、3級で一つは合格しときたいなと。
江戸文化歴史検定の公式HPはコチラ
江戸文化歴史検定2級の概要
・出題範囲と難易度
江戸文化歴史検定のHPでは、下記のように書かれています。
難易度 :2級合格に必要な知識は、短期留学のレベルです。
出題範囲:公式テキスト【初級編】大江戸見聞録 から約3割+
公式テキスト【中級編】江戸諸国萬案内 から約6割
・試験時間や合格基準
試験時間:90分
問題形式:全100問 マークシート4者一択方式
合格基準:70点以上(100点満点中)で合格
江戸歴史文化検定3級は3択問題でしたが、2級は4択問題。時間も3級の60分から90分に伸びています。
合格基準は同じですけど、より正確に把握してないと正解できませんね。
江戸検2級の勉強法
江戸検2級の勉強法は下記の3つの繰り返し。
江戸歴史文化検定3級の勉強のおかげで、江戸については(山手線の範囲内)何となくの地理を身に付けることが出来ている状態で2級を勉強しています。
※この知識量の前提条件は、どう勉強していくかとっても大切です。
・公式テキストを読む
江戸検2級の公式テキストは、3級で使うテキスト(初級編)と2級から使うテキスト(中級編)の2冊になります。3級の勉強を済ませているため、初級編はすでに3回程度は読んでいる状態にはしたいですね。
江戸検2級は中級編から約6割も出題されるので、中心に読むのはコチラです。
初級編よりもテキストっぽい作りになっています。個人的にはコチラの方が読みやすかったですね。
初級編は場所毎に章立てされてましたが、中級編はテーマ別に章立てされています。
江戸城、大奥、蝦夷地、出版文化、などなど。興味深いことばかりです。
中級編については、地理感覚はそれほど必要じゃないので、フィールドワークよりもテーマの深堀が重要かな。
・関連図書を読む、調べる
公式テキストを中心に添えることが最重要なのですが、テキスト以外でその知識に出会うと理解が深まり、記憶が定着しやすくなると思っています。
どうやって知識を深堀していったのか、何個か列挙してみます。
この本は、高校とか中学とかで使う日本史の補足教材みたいな本ですね。(教育本だから安い!)
説明よりも図表が多くて、断片的に見れるのでとっても便利です。そして詳しい。
江戸の暮らしについて詳しく書かれているムック本です。
2級ともなると江戸だけじゃなくて、日本各地の江戸時代が出題されるので、雄藩と言われるような藩や藩主などの知識も必要なのです。
博物館にも行きました。
・江戸東京博物館(600円)
・深川江戸資料館(400円)
・品川歴史館(100円)
・すみだ郷土文化資料館(100円)
博物館は、映像や展示物があるので、書籍では得られない知識が身に付くのでとっても便利です。
そして、なんといっても、市や区が運営しているのでめっちゃ安いんですよね。
日本遺産をチェックするのもありです。
地域や歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化・伝統を語るストーリーとして文化庁が認定するもの
日本遺産とは
なかでも、北前船寄港地・船主集落が日本遺産に認定されていますけど、このHPの内容や動画などを見ているだけで勉強になります。
江戸検2級では、商人「高田屋嘉兵衛」がなどが出てきますが、物凄く関連していますよ。
・過去問を解く
最後はやっぱり過去問を解くことです。
3級と同じように、2級でも過去問で傾向を掴むのはとっても重要なので、神保町にある「書泉グランデ」で過去3回分購入しました。
2級は3級と違って、出てくる人物や事柄も細かいモノが出てきます。
が、過去問を解いていくと、繰り返し出題されていることも把握できますので、過去問で出た細かい事柄くらいは100%近く正解できるように、過去問訓練は怠ってはいけません。
実は過去問を解いていた時点では、合格基準の70点は及ばない正解率でした。
だから3級を滑り止めとして受けたんですけどね!
それでも合格まで持って行けたのは、過去問をしっかりやったからに他なりません。
実際の検定
会場は3級と同じ東京会場(九段下)でした。
受験番号が3級と2級で同じで、教室や使う席も全く同じでした。
これは、コロナ禍の受験では良い判断だと思います。前の試験で座ってた人が違うってちょっと嫌だし。。。
受験生は老若男女問わずって感じ。3級より2級の方が受験者数が増えてたかも。
検定後は問題用紙を持って帰ることが出来て、後日HPで回答も公開されていました。
江戸検が終わってしまった今
江戸時代に詳しくなると、日本各地の旅がとっても楽しくなります。
想像以上に江戸時代ゆかりの場所が日本に多いんです。
最近は江戸にもハマってるので「箱根関所」へ。
— kago@鎌倉 (@KagolaboJp) October 22, 2020
関所破りの罪で獄門になったお玉ちゃんが資料館のキャラクターでなかなかシュール😅#箱根関所 pic.twitter.com/iHj3uGvloz
古河は徳川将軍家の日光社参の宿泊地。だから徳川四天王で大老の土井利勝が藩主になるんだよね。
— kago@鎌倉 (@KagolaboJp) October 5, 2020
土井利勝の菩提寺は正定寺。浄土宗なのは家康の影響かな?
鎌倉&江戸の知識があれば古河は楽しい土地😊#古河 #正定寺 pic.twitter.com/sVHjcUBBUw
赤穂藩の方々に人生めちゃくちゃにされた吉良さんのお宅。場所は両国。
— kago@鎌倉 (@KagolaboJp) October 27, 2020
赤穂浪士は吉良さん討ち取って、元藩主のお墓がある泉岳寺まで移動したとか、昔の人って健脚。
最近、江戸の土地勘がついてきた😊#赤穂浪士 #吉良邸跡 pic.twitter.com/ea2iuob6Ca
他にも、大正時代がテーマな大人気漫画「鬼滅の刃」だけど、炭治郎や禰豆子が着てる服の模様とか。
江戸歴史文化検定のテキスト見てると柄や人名、漢数字などに鬼滅の刃を感じてしまう。
— kago@鎌倉 (@KagolaboJp) November 2, 2020
吾峠先生は江戸時代の文化にも相当造詣が深いと感じるわ😊 pic.twitter.com/hGDD2DYBTH
教科書で習って名前だけ知ってるけど、中身まったく知らないとか。
江戸検が終わっても、江戸文化の追求は終わらない。
— kago@鎌倉 (@KagolaboJp) November 8, 2020
好色五人女→井原西鶴
東海道中膝栗毛→十返舎一九
難しい文学は漫画が良いよね😊 pic.twitter.com/KatnzcvBNs
検定があろうがなかろうが、知らないことを知ることは楽しいから、江戸時代の追及は続けるんでしょうね。