昔からアマゾンプライムの会員なので、家に居る時間が長くなっている今、いろんな映画やアニメを見ています。今回はウイルスとの戦いを描いた「感染列島」を、この時期なので見てみました。
目次
邦画「感染列島」(2008年)
この映画の公開は2008年と10年以上の前。
主演は妻夫木聡と檀れいの二人ですね。
日本で広がった新型ウイルス「ブレイム」との戦いを描いた映画です。
新型コロナウイルス(COVIT-19)との違い
この映画のウイルスとコロナウイルスの違いは大きく二つですね。
・日本国内でのみ広がっている(海外では広がっていない?)
・致死率が高く、感染力が半端なく強い
口コミとかでは、そんなことはあり得ないとか、現実とズレてるとか、細かいいちゃもんとか良くありますけど、自分は純粋に映画として楽しみます。
そもそも、コロナが蔓延していない去年までは、この映画を見ても現実味が無かったでしょうし。
コロナ禍の今見るから、なんとなくノンフィクションとして楽しめますし、怖がれます(汗)
もし新型コロナウイルス(COVIT-19)がより強力だったら・・・
この映画で出てくる新型ウイルス「ブレイム」は、エボラ出血熱のように致死率が高い凶悪ウイルスです。
最終的に日本では、感染者数が3,950万人、死亡者数は1,120万人になりました。
飛沫感染して広がり、日本の人口の約1/3が感染し、致死率は約30%です。
映画だからね、と済ましちゃうかもしれないけど、今後こんなウイルスが発生する確率はゼロじゃない。
こうなると、完全ステイホーム。
通勤とか言ってる場合じゃなくて交通機関もすべてストップして、都市は完全廃墟と化します。
今回のコロナウイルスも潜伏期間が長くて、無症状の方もいて、入院比率も約10%と高くて厄介ですけど、自粛疲れで海へ~とか、スーパーは三密になってます~とか、そんな悠長なレベルじゃなくなりますね。
まだ、新型コロナがこの程度の威力で良かった。
将来の、より凶悪なウイルスとの戦いに、しっかり備えないと、と思わせてくれます。
ハッピーエンドが殆どない
で、この映画のシビアなところは、ハッピーエンドが殆どないってところです。
新しい治療を試して助かるとか楽観的な場面は出てきません。ことごとく大切な人が亡くなります。
婚約者だったり、家族がいる看護師、最前線で戦う人が容赦なく亡くなり、残された家族の悲しみが描かれます。致死率が高いのでより恐怖ですね。
2008年に作られた映画が、約10年後に実際に起こっていて、よく予想と想像できるてるなと感心します。
医療崩壊のリアル
人が亡くなるだけでなく、医療崩壊や命の選択で人工呼吸器を外すシーンなど、イタリアなどの欧州で実際に起こってるような場面が描かれます。
描かれ方も強烈です。
人工呼吸器が足りなくなり、難病で人工呼吸器を外さないとすぐに亡くなってしまうような人から人工呼吸器を外し、まだ助かる見込みが高いウイルス感染者に人工呼吸器を移す。
当然、人工呼吸器を外された難病の方はすぐに死亡。
でも、人工呼吸器を付けたウイルス感染者も治療の甲斐なく死亡。するっていう1ミリも救われない絶望感。
医者や看護師はメンタルやられて崩壊寸前です(というか崩壊中・・・)。
よく、最前線で治療に当たっている医療従事者に感謝しましょう、医療従事者に支援金を渡します。というニュースが出ると、コメント欄では
保育士さんや物流を担っている方、スーパーやコンビニなどの小売店の方等、感染のリスクがあるのに頑張ってる方には何もないのか!
という意見が上がりますよね。
当然、それは分かりますけど、危険度や精神衛生上のレベルが違いすぎるっていうのが、個人的な感想です。
ウイルスとの戦い。オチは。
で、結局、この新型ウイルスとの戦いは、半年後のワクチン完成で鎮静化というオチです。
これはどう受け取っていいのか分かりませんが、
今の新型コロナウイルスもワクチンが完成するまでは、withコロナでの生活を強いられるってことでしょうか。
ワクチンが永遠に完成しなかったから、ウイルスがコロコロと変異していったら。。。
終わりのない戦いが待っているかもしれませんね(汗)