自転車保険について復習しよう

自転車保険について復習しよう

ロードバイクに乗り始めて数日が経ちました。
そんなときに、FPジャーナルの誌上講座「リスクと保険」が自転車保険についての内容でした。

昔、損害保険を主に扱っていたこともあり、この分野は得意なのですが、これを機に再復習してみようと思います。

自転車保険って?

自転車保険は、自転車に乗っていて自分がケガをした、相手をケガさせてしまったときに、治療代や賠償金を支払ってくれる保険です。
自動車でいう「自賠責保険」のような強制的に加入させられる保険が、自転車には無く、各自が民間の損害保険に入らないと補償はありません。

損害保険の構成で言うと、

自転車保険 = 傷害保険 + 個人賠償責任保険 

という、二つの保険の組み合わせです。

稲村ケ崎

加害者になってしまったら個人賠償責任保険

自転車事故で自分が加害者になってしまうと大変です。
過去の自転車事故を見てみると、

2013年 小学生(11歳)が歩いている女性(62歳)とぶつかって、頭蓋骨骨折で意識不明。
で、小学生の母親に9,521万円の損害賠償金の支払い命令が出ています。

保険に加入していなかったら絶対に支払えません。
個人賠償責任保険は、自分以外の第3者にケガをさせたり、モノを壊してしまったときに、その賠償金を支払ってくれます。

個人賠償責任保険で確認したいことは下記二つです。

特約の確認

この個人賠償責任保険。保険料が物凄く安いんです。年間保険料100円とか。
ということもあり、単独では存在できずに自動車保険や火災保険などの特約で付帯することがほとんどです。

私の場合は火災保険に個人賠償責任保険が特約付帯されています。
火災保険なので10年一括(昔は35年一括も)とか長期で契約できるので保険料も安くなりますから。

示談交渉が付いているか?

二つ目は、示談交渉を保険会社がやってくれる補償が付いているか。です。
最近はついていることが殆どですが、昔加入したとか外資系だったとかの場合は注意が必要です。保険代理店や約款でぜひ確認を!

江の島参道

被害者になってしまった場合も想定しよう

では、自分がケガした場合はどうでしょう?

相手の個人賠償責任保険で対応してもらえればいいやと思うかもしれませんが、もし加入していなかったら?
最悪、裁判でもやって相手に支払ってもらう。でも、どうやっても相手に支払能力が無ければダメですし時間がかかります。

やっぱり、このご時世、自分の身は自分で守らないといけないですね。

そんな時には傷害保険となりますが、もう一つ自動車保険で「人身傷害補償保険」という特約も使えます。

人身傷害補償保険

自分が死んだり怪我をしたときに、過失割合に関係なく、治療費や休業損害などを補償してくれる内容です。
この過失割合に関係なくっていうのもポイントなのですが、ややこしくなるので割愛。

ポイントはケガした事故の内容です。自動車保険の特約なので、

  • 自分が自動車に乗っている時の事故だけか?
  • 相手が自動車の時だけか?
  • 相手が自動車以外の自転車等でも大丈夫か?

など、基本は契約している自動車中心の補償ですが、それを越えて大丈夫な内容になっているか?です。

今は、自転車事故の事を考えているので、

事故の相手が何に乗っていようが、自分が自転車に乗っていてケガをした

場合に補償されればOK。なので、その補償範囲の確認が必要です。
もし補償範囲が狭かったら、補償範囲を広げるよう(保険料はUPします)補償の変更をした方が安心ですね。

私が加入している自動車保険(人身傷害補償保険)を確認したら、歩行中などに車との接触事故でケガをした場合でも補償の範囲内でした。
補償金額は1億円と目いっぱい付けています。

補償金額を上げても、保険料はそれほど上がらないですし、万が一の時に自分と家族が困ってしまったら大変ですからね。

私の場合 自転車保険

最後に纏めますと、
 自転車保険 = 傷害保険 + 個人賠償責任保険  の組み合わせでしたが、

実際には、新しく加入する必要はなく、
 自転車保険 = 人身傷害補償保険(自動車保険) + 個人賠償責任保険(火災保険)

で、すでに加入しているような感じになっています。
補償の重複は勿体ないので、ぜひぜひ、ご自身の損害保険の内容をご確認ください!

そして、安心のロードバイク生活を!!