今回は熊本城。2016年4月の熊本地震で崩れて現在は復旧作業真っ最中。
実際に見てみると、想像以上にひどくてビックリしました。
熊本城(日本100名城|特別史跡)
熊本城は日本三名城の一つ(残りは大阪城、名古屋城)。
築城の名手と言われた「加藤清正公」が築いた戦国時代のお城です。
熊本城アクセス
熊本城はとても広くて、しかも復旧中で禁止区域も多くて、どこから入ったら正解なのか、地図を見てもよく分かりませんでした。
でも正解は城彩苑ですね。
しろめぐりん(熊本城周遊バス)がJR熊本駅から出ているのでそちらが便利です。
間違っても、JR熊本駅から歩いて行こうとはしないでくださいね!結構遠いですから。
熊本城 スタンプ設置場所
場所:城彩苑・総合案内所
開館時間:9:00~17:00
休館日 :12月30日~31日
入場料 :無料
※二の丸無料休憩所(お休み処)にも100名城スタンプが設置されてました。
熊本城 復興見学ルート
熊本地震発生から4年ほど経過。
復興の状況を見学できるルートが日曜日を中心に特別公開されています。
随分と復旧してきた天守閣はもちろん、まだまだ酷い石垣や櫓も間近で見ることができました。
天守閣の復旧は2021年だけど、全体の完全復旧は2033年。頑張ってほしい!
長塀(ながべい|国指定重要文化財)も有名ですけど、修復中ですね。
熊本城主
加藤清正公
熊本城といえば加藤清正。築城三大名人の一人(他は藤堂高虎、黒田官兵衛)。
賤ケ岳の戦いでは「七本槍」の一人。27才っていう若さで肥後に入国したんですね。
家紋は蛇の目紋で、長烏帽子形兜にも家紋が書かれてます。
豊臣恩顧の大名ということで、徳川時代には外様大名として最後は改易されてしまいました。
・妙法寺(鎌倉大町)の清正公祭
実は加藤清正って日蓮宗の信者なんですよね。
なので熊本で加藤清正が開基で、当人を祀っている「本妙寺」も日蓮宗の寺院です。
5月5日には清正公銅像祭が行われます。
そして、鎌倉大町にある日蓮宗の寺院「妙法寺」の大覚殿では加藤清正公像が祀られていて、5月5日には清正公祭っていう法要が行われます。
不思議なつながりですね。
細川家
加藤家の跡を継いだのが細川家。
有名な人物に細川ガラシャ(明智光秀娘)を嫁に持つ細川忠興がいますが、その前後も凄いですよ。
初代の細川幽斎は、大河ドラマ「麒麟が来る」で眞島秀和さんが演じてますね。
そして18代の護熙さんは、言わずもがな日本の総理大臣になった方。
ただ、熊本藩の初代藩主は2代藩主細川忠興とガラシャの子「細川忠利」。
武芸にも通じ、剣術で柳生宗矩(奈良ゆかりの人物)に入門してますね。
ガラシャは大阪屋敷で家臣に殺してもらった(キリシタンは自殺NG)ため熊本には居てませんね。お墓は立田自然公園ありますけど。
・水前寺成趣園
そんな細川家ゆかりの場所が、熊本城から少し離れた水前寺にあります。
細川忠利が水前寺を建てて、細川家の茶屋として利用。
回遊式庭園は5代目の綱利に完成と、歴史のあるお庭です。国の名勝・史跡。
良い大名に治めてもらえた熊本っていいですね。
その他熊本
熊本城でのもう一つのトピックスは西郷隆盛率いる、国内最後の内乱「西南戦争」でしょう。
その中でも「田原坂(たばるざか)」は大砲が通れる陸路だったため、激戦地だったようですね。
他にも文学ネタでは、島根で出会った小泉八雲(ラフカディオハーン)と、八雲を追いかけた夏目漱石ですね。大河ドラマ「いだてん」の嘉納治五郎も八雲と繋がってたりいろいろ面白いです。